サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

掃き清める。

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丸善のあとに入った会社は、とても商標に厳しいらしい。

店の人に聞くと、ロゴを撮ることは広報を通さないと無理で、建物上部だけなら、アップすることを許してくれた。幸い、去年も、ビルの上しか撮っていない。同じ時間14時過ぎに撮った。

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なぜか上ずって、ピントが少しも合わなかった。わたしには、身に過ぎる方法だったのかもしれないと不安になった。

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向かいのビル、大丸藤井を撮った。

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ふとみると、舗道を掃除しておられる方。信号を渡って、近づき、撮影のお願いをした。

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大丸サービスという名札をつけていた。何を頼まれたのかと、一瞬と惑われたが、いいですよと、表情を変えずに落ち葉をちりとりに入れ続けた。

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忙しく、道行く人々の中で、彼のまわりだけ静かだった。

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 おとといから、夕方、3日連続、北海道立文学館で、作家池澤夏樹さんの朗読会があった。紀伊国屋書店で、夫がチラシを見つけて持ってきてくれたのだ。「おまえ、好きだっただろう。」

短く文を切りながら、穏やかに進む描写、ときおり「・・・の話だ。」と急激な場面展開が鋭い切り込みを見せる文体を、本人の声で聴いた。懐かしかった。最近読んでいなかった。

ストーリーに、どんどん引き込まれた。なにかを望みすぎる気持ちが引いてゆき、ひさしぶりに本当にひさしぶりに、心底、平和なところに想いが落ちた。

最後に読んでくださった中にでてくる祈りの言葉「ンクンレ」。わたしに確かにあった強欲を意識し、それが消えた気がした。

 購入した「静かな大地」にサインを頂き、「身に沁みました。ありがとうございました。」とお伝えすると、「いいえ」と小さく深い声で笑いかけてくださった。写真をとることも、それ以上の話をすることもためらわれた。