デッサンの基本。
失敗した線は、消さない!
20年前、高校の美術の先輩にあたるK先生にデッサンを、教えていただいた。すっかりご無沙汰しているけれど、美意識の底辺に、そのときの戒めが幾つか残っている。
あ、この線違うと、消しゴムに手が伸びた時、後ろから先生の声。 「間違った線は、残してください。でないと、また、同じ所に引きます。」確かに・・・。 旧拓銀本店の解体が、モダンな囲いの向こうで進んでいる。 拓銀破綻は、20世紀後半における北海道の大きな失敗だ。失敗は、教訓として、何か残す必要はなかったのだろうか? 解体のための囲いには、さらに前の拓銀の建物の写真が貼ってあったのだが・・・。 札幌大通公園では、新しく植えられたデイジーに先立って、クロッカスが、毎年、春を覚えているようだけれど・・・。