サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

寄り道。

071010s

 新鮮な視感覚が開示されるのが絵をみる喜び、のような気がしています。

 あらかじめ、「あれ」を見ようと出かけることはめったにありません。定期的に見にきたり、開催されたら必ず訪ねるといった誠実さを欠いています。

 期待どおりということは、予習したのちの学習であって、絵について学べますが、少し感動が薄くなった経験が多いのです。たまたま見たという時の方が、絵に浸る感じになります。

 札幌時計台ギャラリーは入口に、開催中の内容が提示されていて、通りがかって、ちょっと寄らせて頂こうかしら、と思ったりします。けれど、そんな鑑賞の仕方は、作家の方々にとっては、結構失礼のようにも思えます。時間の余裕不足という問題もあります。立ち寄ろうと思いながらも思いとどまる場合の方が多い昨今です。

 今週の時計台ギャラリーは、F氏の個展。すばやいタッチの生命感あふれる人物像という先入観がありました。人物の表現について最近関心があります。すこし覗かせてもらおうと思いました。

 ですが、個人的には、「バター」が描かれていた静物画が楽しかった。パレットナイフさばき、自在に筆をおく色のリズム感に、見えた見えたといった描く喜びを感じました。

 F氏は、来場されておられる何人かの方々と談笑しておられていました。