サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

午後の仕事

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毎年、220日前後に、町内会の排雪があります。

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札幌お天気ネットをみますと、今日9時現在で、累計降雪量は349㎝。昨年は368㎝。ただし、1月の降雪量は、昨年の99㎝に対して、今年は155㎝。昨年は、小雪との判断で排雪が取りやめられたのですが、直近の積雪量を勘案したのでしょう。

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  昨年は、敷地内での除雪が要請されました。舗道の上に、市の除雪車が残した雪を積むのは許可されていましたが、敷地内の雪の積み場に四苦八苦しました。色々考えると頭の体操にもなるし、なまった体も動きがよくなるとの話を町内の方からお伺いして、そうだと頑張りました。



  しかし、今年、向かいの方が業者に排雪を頼むとの話を聞き、それならば一緒の業者にお願いしようと頼みました。きれいに掬っていってくださるので、随分楽になりました。向かいの家と笑顔を交わす日が多くなりました。が、札幌市全体にとっては、排雪場が足りないとの話も聞きますので、こうして業者に頼む事の是非が気にならなくはありません。一方、舗道からはみ出しぎみになり、また角にたっぷりおいてゆかれる雪も10日おきになくすことで、車道の見通しに貢献しているようにも、思います。



 土曜日の午後。雪よけの時間は必要がないので、紅茶をのみながら、昨年買ったまま積んであった本を読み始めました。097月発行、講談社現代新書「世界は分けてもわからない」福岡伸一著。五角形と六角形が合わさった形を持つアミノ酸トリプトファンについての話が開いてゆきます。もっとも頻度が少なく使われるアミノ酸でありながら、心の安定に寄与するセロトニンメラトニンの原料にもなるそうです。ところが、トリプトファンは、代謝の総量としては、圧倒的に、神経細胞毒であるキノリン酸になるのだそうです。しかし、わたしたちの細胞は、これが生成されるやいなや酵素が働いて、無毒化するそうです。酵素の名前は、キノリン酸ホスホリボシルトランスアミナーゼ。トリプトファンは、いいものにもなり、わるいものにもなり、また無害にもなる・・・。左右にふれつつ、先に進む生命反応の状況描写から、雪と人間の関わりを連想しました。



  白く美しい雪を見て、心が清くなる思いを持ち続けたいと思っています。しかし、雪は、北の街にとっては、人間がかたをつけなくてはならないという暗黙知があります。積もるままにさせておくことは、まるで片付けができないような風で、だらしなくみられがちです。交通障害ということもありますが、車が頻繁に通らざるを得ない道とそうではないところは、もっと対応の違いがあってもいいように思います。



  ゴミとは違い、晴れたり、気温があがったりすれば、はかなく消えるものでもあります。路面が見えるまで、削られた雪をみながら、排雪、除雪に関して、もう少し腑に落ちる話題になるといいなと思っています。



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