50年前の広告効果
昔、夕方5時半。テレビCMに吸い寄せられていた小学校2-3年の少年がいました。
狸小路の「中川ライター店」。ラジコン、プラモデル等の専門店。この店が、空知郡の小学生の憧れをかきたてていたらしいのです。夫の話です。ここを通る度、その話をします。
何回か入った記憶がありますが、何かを購入するまでには至りませんでした。趣味に贅沢をしない人です。「なにか買ったら」といっても、「いいよ。」といいます。
ここ数年は、きていないと思いますが、今日久しぶりに入ってゆきました。50年我慢しているうちに、欲望が沈静化したといいました。それでも、入っては見たのですから、子供のころに受けた刷り込み、つまり広告効果は大きいのでしょう。
狸小路の西側に、ラーメンを食べに行こうとの夫の誘いがあって、さっぱりしておいしい一杯を頂きました。東端まで歩いて戻りました。
こちらは通る度に寄るペットショップ。価格をチェックするところを見ると、こちらへの購入意欲は、より高いのでしょう。
現在、ペットがいない人にとっては、やはり憧れの場所でしょう。
店の前面に張られている大きな写真。
子供にとっては、強烈な記憶になっているのかもしれません。
この通りの2階以上を住居にして、イタリアの下町のような暖かい街並みにしたいと口にしていた夫には、少年時代の夢が重なっていたのかもしれないとも思うのです。現在の雑然とした感じと、住居としての環境は、イメージ貧困の私には結びつきにくいのですが、今ないものを想像できるところを尊敬します。