サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

回り舞台。

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60年代のポスターが張り巡らされたスープカレー店「万(よろず)屋マイキー商店が、移転したのが昨年末。インターネットで探すと、東区北11条東6丁目移転中とあります。野菜がどっさり入って、癖のないあっさりした味でした。跡地を通りかかりました。南2条東2丁目です。

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電気等の配線の組換えも伴うのでしょうか、手前の電柱で作業する方々を見ました。

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スクラップ&ビルドが、そこここに見られます。こちらは、北区北17条西4丁目。けさ、出勤途中。建築看板が、反対車線から見えました。

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建物の連なりが「書割」のように見えるとおっしゃる方もおられます。確かに札幌の歴史的建造物は、近代以降のものが大半です。本州から来られた人からみると歴史が浅いように感じられ、また、近代史とそれ以前との断絶の大きさもあり、街として通るべき順番のどこかが抜け落ちているように見えるかもれません。100302h

ただ、「書割」には、「書割」の面白さもあります。様々な舞台劇が演じられてきました。歴史長編におよばなくても、随筆のかるみは食べやすい。通り過ぎる寸劇もまた・・・。

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さらに、事実の厚い集積を知る手掛かりが、案外、実験的都市に発見できそうな気がします。多くの科学的知見が、複雑な自然観察からだけではなく、環境を限定した研究所内で組み立てられるように・・・。

このように楽観的でいられるのは、しっかりした歴史分析や、地理の形成過程調査をなさっておられる方々がおられるだろうと思っているからです。

また、今現在見える風景から、札幌の街並みについて、整理された議論が深まればいいなとも思っています。