サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

炎走暑をおぼえて。

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今日912日は、マラソンの日らしい。紀元前450年。「マラトンの戦い」において、兵士が城門まで走りつき、ギリシャ側の勝利を告げたまま絶命したとされた日。先月829日。いつも通勤していて、たまに夫とウォーキングしている新川通で、北海道マラソンが開催された。

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開催二週間ほど前から、沿道には看板が並び、練習に励む人々を見かけた。

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当日。いつもの日曜日の帰路に、「いつ戻れるんだ。」と夫から電話が入る。帰宅して暑さにいのちを閉ざした庭の花殻を摘んでいると、北海道マラソンを歩いて見に行くと気づいた。「もう始まるぞ。」玄関をあけてとどんどん先を歩く夫の先から、手稲高校のブラスバンドの音が響いていた。まだ、走者はきていない。沿道で応援している人を応援しているようにも聞こえる。

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一番の走者とともに、カメラの車がきた。的確な写真をとるための装備と構え。

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二番手の人たち。鍛え上げられた走り。いつもの道が、異次元のマラソンロードに変わっていた。

シャッターを押すと同時に行きすぎてゆく。

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女子一位になった原由美子は、とってから気づいた。あっという間に集団ごと先へ行った。

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いっしょに写真を撮っていた夫が、道路の汗を指さす。夫の写真をファインダーでのぞくと、足と地面の関係から、人と風景のあつい風が吹いていた。(今回のアップは私のもののみ。撮る次元の違いを感じた。)

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向かいから、折り返したトップが入ってきた。先ほどとは、入れ替わっている。一番になる人は、どれくらい自分がトップだという意識で走っているのだろう。見た感じでは、ただ走ることに集中しているように見える。

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それでも、その人サイラス・ジュイのインタビュー記事に、日本に留学していたので、日本語の応援が聞こえたとあった。沿道の方々の、暖かいまなざしや拍手も、伝わっていたのかもしれない。

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それにしても、一生懸命な人を応援する人々というのもまた素敵だ。

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走りつかれた人を専門にフォローする人を見かけた。

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熱さに、走ることをめぐる人々の熱さが加わった。夏のラーメンのような力を頂いた。

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次の日から、新川を走る人をしばしば見かけた。

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走るのにいい日が続いた。

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今日、道でカメラを構えていたら、「頑張って」と声をかけられた。歩いてゆかれたが、走っていた人の背中と同じ表情があった。