ビルという書籍。

大通西６丁目に、(仮称)富士フィルムビルが建築中です。竣工は今年８月予定。

１棟のビル建設の出発にあたっては、プロジェクトの採算がねられます。土地の購入もしくは借り受け、権利関係の整理から始まって、建築物の設計、施工、実に多くの人々が関わります。

建設後、分譲したり、賃借する時には、コストプランニングの設定にあたって、市況も考慮に入れられます。今年度に入って、景況の回復が見えてきたという話を聞くようになりました。

時代の入れ物でもあるような、ビジネスビルは、雑誌に例えると経済誌のようにも思えます。関わらない人にとっては、青空を狭くする部分を強く感じてしまうかもしれませんが、経済の流れのどこかで繋がっているときもあります。

それぞれ、個々のビルには、それぞれの物語が書かれています。本が読む人によって、その意味が大きくなったり、長く読まれたりするように、建築物もまた利用者や管理者に価値が左右されるように思います。

　街を歩いていると、本屋さんに来たような知的関心が呼び覚まされます。

　今年は、北洋大通センタ-ビルという新刊も出版されるようです。