サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

善き隣人のトポス

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1212日。札幌北光教会改装部で、主日礼拝が再開されました。11月の初雪の後、カラッ風と冷たい雨が続いていましたが、今朝は、雪が柔らかく降ってきました。

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会堂東側の創成川

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エントランスホールのガラス越しに、創成川公園がみえます。

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暖かな木製の扉が自動で開くと、雪のように白い空間が広がります。

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ここは確かに札幌北光教会の場所なのに、別のところにきたみたいと驚嘆の声をあげる教会員の方々に、よかったですねと声をかけておられる松村さおり牧師。会堂をめぐる長年の話合いを耐え抜いてこられた役員の方々は、感慨ひとしおの気持ちをそっと心に秘め、静かに準備に勤しんでおられました。このあとは、私もその中に入れさせて頂きましたので、写真は入口と階段のみです。後日、許可を頂いて新しくなった会堂内部を撮りたいと思っています。

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今日のお説教は、主任担任教師の後宮敬爾先生。マルコによる福音書1228節から34節まで。ここで「愛」と訳されているアガペ(αγάπη)は、藭の人間に対する圧倒的な愛。人間には、なしえないようなアガペを、唯一の神に対して、そして隣人に、というイエス様。隣人としてなすべき事として、善きサマリア人の譬を引きながら、力強くはっきりキリスト者としての生き方をたたみかけてのちの深い祈り。当時の宗教者との律法上の複雑な問答の最後のやり取りは、静かで明るいと思いました。

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札幌北光教会創立時の赤レンガが白い壁に埋め込まれた2階「ガリラヤホール」での礼拝。同じ場所にテーブルを出し、久しぶりに一緒にサンドイッチを食べました。ほほ笑みながら明るくなった教会を見て回る教会員の方々をみて、アガペの場所にいることに安心しました。

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どんな場所になるのが、少しいぶかしかった私に、イエス様は「見て信じたのか、見ないで信じるものは幸いである。」といっていたようにも思えました。繊細な作業の残っている4階礼拝堂が、来年完成後、素晴らしい場所になることは、もう疑いようがありません。