歴史を通りかかる
近くのマンションに住む母が、伯父夫婦からの贈り物の桃を、会社事務所まで持ってきてくれた。よもやま話をするうちに、古地図を見ることになった。今現在、リンケージプラザ(北1西9)の駐車場の隅にある石垣の事も、話題になった。市立病院の跡だろうという話になる。妹が幼い頃喘息の治療で夜中に来たそうだ。
札幌軟石の石垣がある木立の横を車椅子を押して歩く人々。ボランティア訓練の帰りかもしれない。リンケージ・プラザの中には、札幌市社会福祉協議会のボランティア研修センターがある。
1926年(大正15年)の古地図に、すでに市立病院が存在している。弱い人を助ける場所でなって久しい。
家族が睦みあう風景もまた優しい。家族には、必ず弱い人がいて、その人が皆を繋ぎとめている。
小さい人に、大人が支えられている。