街という建築展

昨年バルセロナで開催された「北海道建築展inバルセロナ」の作品パネルが、札幌駅前地下歩行空間に展示されている。札幌市内のみならず道内各地の素敵な建築物の写真をみているだけで楽しい。

が、ふと建築展には、建築物は展示されないことを思い出した。展覧会には通常レプリカではなく、本物を実に見にゆくことになるが、建築展は逆。ほんものは街にある。

もちろん北海道建築展の写真にあったように、大自然の中に建設されることもある。が、時間その他の余裕がある人にとって鑑賞可能。個人的にはその両方に難があり、札幌の街並みを建築展として密かに楽しんでいたりする。

今朝ほどは、札幌は快晴。地下歩行空間建築に当たって意図された自然光の取り込みが、構造を美しく造形していた。

天井から差し込む光が、地下歩道面に繊細な揺らぎをみせている。サッポロ・シティ・フォーカスでは、地下歩行空間や街並み、今開催されている野外彫刻展についてアップした。

外へ出ると、実がくっきり赤く、葉も色づき始めた七竈が美しかった。地下歩行空間と戸外とを出入りすると、どちらも新鮮に感じる。