季刊誌「カイ」の発売日。表題は「映画と話しをしよう」。道内のロケ地取材に留まらず、劇場、評論、北海道に移り住んだドキュメンタリー作家の聞き書きなど、ずっしり充実した内容。仕事がひと段落したところで「カイ」に登場した「北の映像ミュージアム」へでかけた。会社の2丁先のさっぽろ芸術文化の館(旧厚生年金会館)一階
黒澤明監督自筆の手紙が陳列されていた。「白痴」を撮るに際して、異国のイメージが色濃くあった札幌を懐かしんでいた。想いのくっきりした筆跡だった。部屋におられた係りの方に色々なお話をお伺いし外へ出るともう日は大分傾いていた。斜めから暖かい光が建物にあたって、映画に出てくる街のように見えた。