サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

卒業生の満足度

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大学を評価する基準というと、研究成果や学問の研鑽を通して優れた人材を輩出するということが一般的かもしれない。社会に対して責任を持つ高等学府に対する学外からの視点だ。一方、大学生活を経験した側からの目線もある。今日115日の、日本経済新聞に「ビジネスパーソンが卒業した大学満足度調査」の結果が出ていた。有効回答数3417人。1%の34人以上の回答が集まった大学を対象に、日本経済新聞社と日経HRがランキングを作成した。満足している理由として「56%が立地がよい、52%がキャンパスの施設、48%が社会的なイメージ」と回答した北海道大学が一位になった。地元の大学について、若い時の貴重な経験をした場所について、よかったと表現する人が多いというアンケート結果は嬉しい。サッポロ都心にあって広大なキャンパス。先週土曜日わずかな時間、北15条から歩いた。文学部まできた。理学部だった向かいは1999年から総合博物館として市民に開かれている。

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夕日のような紅葉が佇む大野池。

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奥には学会や学術団体の人々用の会議室があるファカルティハウス、エンレイソウには大野池を眺めながら食事できるレストランがある。ここの一角は迎賓用という感じがする。
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学生たちは隣の中央食堂に。

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中央食堂は、昔、この向かい側にあった。(注。同窓の夫がいうには、「いや昔から大野池の隣にあった。」という。うーん。どこかで記憶が捻じ曲がったらしい・・・。)

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横には復元されたサクシュコトニ川。卒業してから何年かおきに来てみるが、その度にどこかここか様変わりしている。大規模に全体を変えるのではなく、工夫をこらしながら越し方と行方と繋いでいる変化が、再来したときに沸く懐かしさと安心感をもたらしてくれているのかもしれない。

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北海道大学の重厚な歴史的建造物は素晴らしいが、実際に学生として通った教養の無愛想な建物も思い出深い。工学部もそんな作り。真面目な気分が戻ってくる。

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もっともとうの昔に学生ではないし、その後大学との関わりが多くある訳ではないのだから、新しい建造物もあって、よくは知らない今の状況を見て距離感を持てることもまた悪くない。
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現在の仕事の中で依頼される調査と、自分で発見する課題は必ずしも同じにはならない。ただ、大きな絵のような仮定を構想しつつ、細かいデータを整理し見易くする作業をしていると、どんな調べ物にでも真実への道はあるのだと思う。昔、もどかしくもあった知への道程は、今ももどかしいけれど、自分としては幾分歩き易くなっている。かつて歩きたいと思った記憶が助けてくれているのかもしれない。

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