サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

いさかいにふる・・・snowing after the little battle.

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茨戸川を幾度か横切ってモエレ沼公園ガラスピラミッドまできた。

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人々の間の距離が大きかった。声がこだましているが何を話しているかは聞こえない。

 

 

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子供がお世話になった方にたまたまお会いした。ぼんやりしていて、お礼を言いそびれた。ここに初めてきたというと、「え、さっぽろの人じゃないみたいですね。」と驚かれた。「そうかもしれません」と笑う。私の知っているサッポロは、壊されつつある部分も含めて、もう少し歴史の色がある。先週の日曜日撮った「雪印サーモン館」を思い出した。

「スノースケープモエレ7 −再生する風景 −」に出品されているT氏とK氏のコラボレーションを見に来ましたというと、さりげなく案内してくださり立ち去られた。

 

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撮ることとドローイングの感触の近さ、いつも少し遅れる自覚、人間の想いを通して現れる自然の様相への意識に共感した。と偉そうな感想を持つ。

芸術からも宗教からも取り残されたような気分でガラスのピラミッドに入った。カトリック青年期、マルクスを徴候的に読みその思想構造を明らかにするとともに、思想一般の構造にたどり着いた末にに唯物論から偶発性を重視し真空に想いとはせた今村仁司氏のアルチュセール理解を最近読み返したためかもしれない。

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先日、ある集会で一番大切にしている事はなにですかと問われ、とっさに仕事ですと答えた。仕事でしなければならない事がでたら、他のことはさておき仕事しますと答えた。そこまで、純化できているだろうか?走っている汽車に、飛び乗っているような状態にすぎないのではないか?もっと全体にとって適切な部分になりたいのだが・・・。

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札幌資料館で見た作品に、ここでまた会う。

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繊細な造形というより、感覚の繊細さを表現する若さを感じた。作者ではないが、若い人が隣に来て軽快なシャッター音をたてる。暗くなり始めているのに、作品への光の入り方がシャープに撮れていた。「きれいだなと思って撮るだけですよ。」という。こうした謙虚さもアートの世間なのだろう。先に場をしりぞくことにした。