サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

西側の「あすなろ物語」

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北1条西8丁目。20004月にオープンし20082月に解体された札幌テレビ放送のイベントホール「スピカ」跡地。「ヤマダ電機」西側の駐車場横に細い道があった。

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人々が集まった場所なので、思い出深いと感じる方々もおられるだろう。このヒバの高さからすると、スピカ開館と共に植えられたのではないだろうか?ヒバ(檜葉).は、ヒノキ科で、アスナロの変種らしい。ヒノキにはなれないと知りつつ、明日はなろうとしているといわれた「アスナロ」の木の話を交えながら、理想に向かおうとする青春の想いを描いた「あすなろ物語」を思い出した。間に少し色が変わったライラックが、まだ咲いていた。

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ヤマダ電機の暗めのグラスウォールに、向かいの建物が写っていた。映像関連の専門学校等が入っている比較的新しい建築物。時間を感じるSTV本社ビルのタイルは、大通公園東端の北海道電力本社ビルの壁面の使われているものに似ている。



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檜葉(ヒバ)の小道西隣はリンケージプラザ。各小規模集会、サークル活動等に使われている。以前、札幌市立病院が建っていたところで、石垣が残っている。先のヒバといい、なんらかの形で以前の構築物が残っていると場所に厚みが感じられる。まるで土地が、最適な使い方を知らせるべく印を付けているかのようだ。植物園に隣接しているこの地の幼年時代が市立病院で、短い青春のスピカがあり、今現実へ着地するための過渡期のようにも見えた。

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