豊平川ウエスト

 

かつて札幌都心の東側地域は、札幌ビール工場を初めとしてものづくりの場所でした。創成川によって、都心と隔てられていました。創成川公園も完成し、現在では、札幌市内でもっとも転入人口の多いエリアになりました。「創成川イースト」と言われるようになった場所です。このエリアに2010年暮れまで会社「インフォメーション・システム・キャビン」の事務所があり、サッポロ・シティ・フォーカスでもよく取り上げました。

 

古い建築物を風合いのいい「ガワ」をそのままにして内側をリニューアルして使ったり、きっぱり新しいビルにしたり、昔のままの使い方を継続したり、車でさっと通るだけではもったいない街区です。

分譲マンションも堅調な地域ですが、賃貸高層はさらに増加しました。若年層の転入が多いエリアです。左端に見えるのが、分譲「住友シティタワー札幌大通」で、手前は賃貸「セ・ラ・シティ」と「木村ビル」。中央バスという赤い看板のある中央バスターミナルの向こうはもう創成川です。 一番奥の薄茶のビルは札幌市役所です。

北側は、昭和6(1913）年創業の「タケヤ刷子(ブラシ）工業」。一つ奥がオフィスビル「札幌泉第一ビル」。その奥が分譲「リビオ札幌時計台通り」。ベルエポック美容専門学校の華やかな壁が見えます。ちなみに、写真にはありませんが道路を挟んでこの南側が四季劇場です。様々な人々が行き交う町らしい雰囲気になっています。

創成川の西側にNHKがあり、ここから先は札幌都心といって間違いないでしょう。建築物には、それそれ所有者や使用者がおられて個々別々の用途がありますが、連なりによって街並みを形成しています。外見だけではなく概要だけでも使われ方を知るとそのエリア状況を把握できると思います。個々の建造物だけではなく配列に注目して、街並みを紐解いてゆきたいと思っています。

表示にあるように、走っている道は国道12号線。交わっている西1丁目通は南4条までゆき、左折すると国道36号線。ほぼ高速と同じ方向に千歳方面へと作られています。道もまた街並みを区切る大きな要素ですので確認しておきました。