サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

札幌都心分譲マンション

20130123a1



大植物園から北海道庁へ抜ける道。アカナラが圧巻です。都心にこうした街路樹を残してあるのは実に見事だと思います。

20130123b1
 

植物園入口前、明治36(1903)年創業の中村屋旅館。入っているのは、1973年に竣工した緑宛ビル。北海道住宅供給公社が手がけた、当時先端的な分譲マンションです。

 

 

札幌について一昔前は、リトルトウキョウという賛辞とも揶揄ともとれる表現がされていた時がありますが、今はあまり耳にしません。都市というのは、郊外化へ進む方向と都心回帰の二つの方向を繰り返すように見て取れます。東京の郊外化は、隣の県近くまで広がったのちは都心回帰が進みましたが、札幌都心化の勢いは最近やや緩やかで、その傾向は分譲マンション建設に如実に現れています。東京の2012年中新規発売は45602戸で対前年比2.5%増加。在庫が5347戸。札幌では総成約戸数が新規分譲戸数を5年連続で上回り、需要に追いつかない状況が続いています。201212月末在庫が207戸、通年新規供給は1681戸前年比11.3%減少。成約が1876戸。これはリトル東京には程遠い。

 

 

 

玄関から集合エントランスまで、室内着+アルファで歩いてゆける新しい分譲マンションは、北方(ほっぽう)向けだと冬こそ実感しますが、札幌ではマンション反対運動が多く取り上げられた時期もあり、札幌市の都市計画では建築物の高さ規制が設けられ、人気地区の建築の難しさがあります。過去十年間に新築された住宅の多いエリアの大多数は郊外になっています。その郊外の住宅地がリトル東京ではない札幌らしさのある町になっているのでしょうか。

 

 

 

現実には冬期外出の大変さもあって、JRや地下鉄直近で大型店舗があって日常の買い物には不自由しない場所であれば竣工前に完売してしまいます。30代の住宅一次取得者のみならず、今回の国勢調査で昼間人口が減少したことが明らかになった理由として、リタイアメンターの増加が考えられますが、それらの人々の住宅需要には生活利便性のよい立地が望まれています。商業もリタイアメンターの需要に沿って中小店舗転換に切り替え始めている中で、都心のあり方も見直されることでしょう。

 

 

 

もっとも、193万人口91万世帯都市にあって職住接近をぜひとも必要とする層もあり都心分譲マンションの動向も気になるところです。

 

 

 

一作日、天候に恵まれて札幌都心を撮りました。過去年次発売された棟と、現在建築中の分譲マンション。このフォトログは分譲マンションのプロモーションではありませんので全形を綺麗に撮ることが目的ではなく、街並みを構成する新しい建造物と周囲の構図を撮っています。また特に取材しているのではなく全てを取り上げているわけでもなく、所用でたまたま通ったとき新鮮に見えたときにシャッターを押しています。

 

 

 

青い印がアップした建物のある場所です。北側を下側にしてJR札幌駅からの位置を示しておきました。

20130125c_2





20130125c


 

20130122h1
 

大通公園沿い。手前のレジデンスタワー大通公園2005年竣工)のすぐ横にみえているレンガの建物には、札幌スクールオブビジネス、札幌ビジュアルアーツ、札幌デザイナー学院の文字が見えます。奥の背の高いビルがザ・ライオンズ大通公園タワー(2012年竣工)

20130122j1

そのザ・ライオンズ大通公園タワーの前庭植栽部分。

20130122k1

(2012年竣工)のブランズ大通公園

20130101z17_2

 

同じく(2012年竣工) プレミスト植物園北2条。この写真は11日。車中助手席から。

 

20121226i1

さて少し北に上ります。植物園横の弧を描く外観のシティハウス道庁(2004年竣工)この写真は昨年1226日です。

20121103z11_2


さらに以前の写真(昨年113)になりますが植物園の中からみたフィネス札幌植物園ステーションレジデンス(2011年竣工)

20120113z81_2


同じ植物園北側北5条通沿い。2005年竣工ライオンズマンション札幌植物園前。この写真は昨年113日。

111117a_3


2006年竣工カーサ・セレブ植物園。写真はおととし1117日。

20120113z91_2


先に植物園の中から撮ったフィネス札幌植物園ステーションレジデンスの奥が2010年竣工ラ・クラッセ札幌ステーションスクエア。それぞれ広い間口なので、並び具合の全貌を撮るのは難しいのですが、マンションの顔とでもいえる堅固な作りと住宅という暖かさと都会的なセンスを同時に満たされているエントランスが通りに面した街並みを形成しています。

20130123d1_520130123e1_320130123f1_11

 

植物園から札幌駅南口側の北5条通を駅まで歩く先で建設中の分譲マンション。今年は、札幌市全体で2000戸を越える計画がある分譲マンションの中でも、立地による注目度が高い物件です。隣は三井ガーデンホテル。


20130115a1_4

駅へ向かう北8条通、115日の車中助手席から手前の高層建築が竣工2月と間近いブランズタワー札幌。ちなみに一番前で壁面に十字架があるのが、北海道クリスチャンセンター。一番奥にあって背が高くは写っていない左はじが、遠くからでもJRタワーと並んでいる見えるD'グラフォート札幌ステーションタワー(2007年竣工)。札幌駅と地下で直結していて、部屋によっては中古価格の方が売り出し価格より高い人気物件です。昔の札幌駅北口を知る人々が、街の変貌を話す際、思い浮かべる大きなイメージの代表とも言えるでしょう。下の写真奥が、近くで見るD'グラフォート札幌ステーションタワー。彫刻家流政之氏寄贈彫刻“デアイバチ”が前に立っているグラフォートと似た質感の建築物は、札幌市男女共同参画センター、札幌市消費者センター、札幌市市民活動サポートセンター、札幌市環境プラザの4施設がある「エルプラザ」です。北口北側の新しい顔の表情だと思います。

20120409v1_2

20130123f1_10


20130123f1_9


20130123f1_6


 




20130123d1_3