サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

閉園

もう、11月。さっぽろでは、初雪が降った後、日が照る日と寒風の日が入れ替わり立ち替わり来て、秋が終わる事を知らせてくれています。

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11月3日から冬期間閉ざされる北大植物園を、11月1日に歩きました。


さて、ocn のブログ人サービスが終了になるというお知らせを受けて、気持ちが立ちつくしたまま、半年間を過ごしました。この「サッポロ シティ フォーカス」は、2005年の10月19日から始めましたので、9年になります。熱心にアップしていた初めの頃よりは、大幅なスピードダウンでしたが、家庭と仕事でいっぱいいっぱいの日々に、精彩を与えてくれているように感じられていました。

「サッポロ シティ フォーカスPARTⅡ」と繋げて立体的に見せようと試みたりしました。まとまりに欠けながらも、なるべく自分の言葉で町の印象をとどめて、実際にそこで生きた人間の見た札幌という北の街を表そうとしていました。

観光で人を呼ぶために美しくみせるのでも、何か特別素晴らしい事をしている状況を表すのでもなく、ごく日常の風景を撮ろうと心掛けてきました。イベントを撮るのでも、そうした視点を持ちたいと思いました。仕事に追われる慌ただしい日々にも澄んで和んだ風景が目に留まる事はあります。

一方、撮るほどに、札幌で具体的に生きている人々の存在を強く感じもしました。そここそがあらわれてほしい領域なのですが、見知らぬ人に撮られたりすることを好ましく感じはしないと思います。許可を得て撮影しつつ風景と人が馴染んでいる写真をとることはとても難しく感じられました。

そのうち、時間ができたら、人のいる風景を絵にして、誰かはわからないけれど、風景とそこに居る人とを共に存在させる作品を描きたいと、夢のような事を考えてはいました。現実には、仕事をよりしっかり深めたいという思いに突き動かされて、写真を撮る時間はほとんどなくなっている現状です。

しかし自分がみてきた景色を確認する上で「サッポロ シティ フォーカス」は続けようと思っています。

6月、はてなブログに「サッポロ シティ フォーカス」を作成してあります。

また、先だてgooブログ「サッポロ シティ フォーカス」も作りました。


どうやら写真はエクスポートできないようで、12月になれば、どちらも穴だらけのすかすかしたフォトログになりそうではあります。それはそれで、文だけで何を言いたかったのか振り返るのにはいいようにも思います。写真は、別にとってあるので、はてなブログの「サッポロ シティ フォーカス」には、折を見て足してゆこうかと思います

いずれにしても、あとわずか2014年12月には、

http://cyan.no-blog.jp/cityscape/

は消えてゆきます。御覧くださった方々、ありがとうございました。

「サッポロ・シティ・フォーカス」を御高覧ください。

はじめまして「OCNブログ人」から引っ越してきました。「サッポロ・シティ・フォーカス」を作成している志田容子です。「ブログ人」が2014年11月30日を持ってサービスを終了するとの通知がOCNからあり、はてなブログへの移行をすることにしました。もとのOCNブログはこちらのはてなブログ「サッポロ シティ フォーカス」設定の整理が出来るまで、しばらく残します。宜しく御願致します。

笑劇

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ゴールデンウィークは、月の終わりから始まる。消費税増税後初めての月末。受付カードを引くと待ち人数は50人だった。人々が一斉に集う様は桜の開花に似ていた。30日、上昇した気温に持ちあげられて一気に桜がそこここで開いていた。一瞬、気持ちが遠くに飛んだ。

チェーホフ桜の園」の地主ラネーフスカヤが、「真っ白!ああ、私の庭、暗い、うっとしい秋や、寒い冬を越して、またお前は若々しく、幸福で一杯だわ。天使たちがお前を見捨てなかったのね。・・・ああ、わたしの胸や肩からこの重しがとりのけられたら!」というのは、美しい女優が悲哀を込めて語るのではなく、女性に扮した男優が大げさに訴えて笑いを取る場面かもしれない。

桜の園」の横には、喜劇四幕とある。深刻なラネーフスカヤに対して年配で恰幅のいい女性が、もと農奴で競売になった「桜の園」を買い取るロバーヒンを演じて、冷静な突っ込みをいれる。チェーホフが、そうそうこう作ってほしかったんだとほほ笑みそうな絵柄がふと浮かんだ。

なんだか、あれこれと忙しい。忙しいのは有難い事なのだが、ふっとほほ笑む余裕を持ちたいと真夜中にフォトログを、初老の女性があっぷしている。

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