雪の舞う市場。
通称「札幌ニ条市場」。正式名称は「札幌二条魚町商業協同組合」です。
札幌市中央区役所ホームページによると、この市場が生まれたきっかけは、明治初期に石狩浜の漁師が石狩川を上って札幌に入り、鮮魚を売り始めたことといわれている、とあります。初めは、創成川を行き交う搬送船の荷の積み下ろしをする人たちを相手に商売をしていたそうです。
現在、主として訪れるのは一般市民ではなく観光客です。私も、贈り物をする時だけ利用させていただいています。そうご存知でも、「いらっしゃい」と声をかけて下さる方々が、店に立っておられます。写真も自由に、撮らせて下さいました。「何撮ってもいいよ!」ありがとうございました!
自分がどこかを訪れるとして、そこが生活の場だったら、結構気を使います。そこが、みせ(店、見世物)として成立しているから、安心して中で買い物をしたりできます。
観光に訪れる人は、昔の札幌を見にくるのでしょうか?観光事業とは、過去を生きることで、他の地方に住む方々に歴史の有り様を想像する充実感を差し上げる・・・。
売っているのは、蟹だけれど、買う方は、「蟹工船」を書いた小林多喜二の精神に近づきたい思いもあったりして・・・。もちろん、とびきり美味しいという事もあります。
人々に認証された歴史を見に来ることで、それぞれ自らの歴史を肯定するきっかけを得る時があるかもしれません。