サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

落ちてきたカントリーの星空。

 仕事上の買い物があって、札幌駅前のビッグカメラへ出かけました。札幌ステラプレイスを通って行きました。スタイリッシュな雰囲気の人々が、軽やかに足を進めていました。
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 用事を終えて、外へでると、南口は宝石箱転倒状態。単純に、あ、都会。と感じてしまいました。去年、私用で六本木ヒルズへ出かけた時も、ごくごく素直に、呆然としました。光の散乱状態と、空間を形作る硬質で真新しい素材の組み合わせ。あ、都会・・・。
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 光によって幻惑され、仕事場近くへ戻ると、旅から帰ったようにほっとしました。ですが、北海道内の他の市町村にくらべると、ここも都会のはず。そう、思ってこの、サッポロシティフォーカスも南*条近くで作ってきました。では、なぜ駅前からもどると、故郷に戻ってきたように感じたのでしょう。

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 思えば、都会や田舎という概念には、ある主観的感覚がついてまわっているように思えなくもありません。自分と濃い知り合いができると、そこは「田舎」になりはしないでしょうか。

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 見知らぬ人々が、それぞれ形を整えて生きている場所は、「都会」のように感じられるのかもしれません。地方都市に出かけて、あ、異国の街だと思うのは、この感覚。

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 郊外の住宅街の意識は、それぞれ生業の違うもの同士が、価値観を衝突させないように、希薄な人間関係を作っているように思えます。しゃれた「都会的感覚」。
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 街中の仕事場にあっては、皆全力以上のものを注ぎ続けて生きています。本音も建前もくっきりした輪郭を持っています。会社は、濃い世間や内輪を持つ「村」に思える時があります。
 そんな「村」都会の夜景。田舎の満天の星が、落ちてきたように見えもした、ちょっと遠出のお使いでした。