準備という祝祭。

　札幌大通公園では、イルミネーションが一部撤去され、雪像作りが始まっています。

　どのような組織に属して、何のためにという議論もあります。

　しかし現場で作業をしている方々には、お祭りを作り上げるちょっと上気した表情も見えます。

　４丁目に作られる、「ナルニア国物語」は、４人の兄弟が、雪国を支配している魔女の力を砕く児童文学です。

　寒い話が次々に明らかになっている昨今。雪に閉ざされた世界を開放したライオン、アスランを待ち望む思いです。

作者のC.S.ルイスは、「痛みの問題」１９４０年など、キリスト教の神学論を展開したことで著名です。

ナルニア国は、４人の兄弟の末っ子ルーシィが、洋服ダンスの中の向こうに見出します。内側を通って発見できる世界のように思えなくもありません。

「札幌雪祭り」は、外の出来事ですが、その非日常性によって、かすかに、心を通るときもあるのかもしれません。凍った横断歩道を、しっかり削る仕事をしておられる方もいました。

西端では、異国からの参加もあるようです。

ひとり、その土台を用意している人がいました。