サッポロ シティ フォーカス

the sight where I met the unconscious of a city, which was crossing the city consciousness.

BE EMBARRASSED BUT・・・

Bird9

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「お昼ごはん買ってきて。ほら、雪も降ってきたし、写真も撮りにいっていいよ。」

 社長であり夫でもある方から嬉しい言葉!統計数字の入力の手を止めてコートを着ます。カメラ自体の扱いも、デジカメで出来ることの限界も、あまり理解していない上に、その努力もたりない自分が、こんな自由を得ていいのかという思いがよぎりつつも・・。「いい!」と決めて今日も、路上へ・・・。

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 雪には、実に幅広いグラデーションがあって、その様そのものを撮りたい。けれど、その微妙でゆるやかな差異は、パソコンの画面上になかなか現れません。別々に撮った写真を同時に載せて、見て下さる方々のイメージ中で統合して頂きたく、毎日数枚ブログに載せています。

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 白い色によって、個々の事物が調和した風景になる様は、美しいと思っています。もちろん美しさを白い色に、限定しているわけではありません。「あ、今、ここ」と、向こうからやってくる美しさを肯うように、シャッターを切ります。

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 昔、一生懸命、絵を描いていた頃があって、手があくと、とにかくクロッキーをしていた時期があります。デッサンの技術を教わったり、自分でも本を読んだりして、なんとか作品に仕上げて、発表も何回かはしました。今はそうしたことをやめていますが、まず目の前にたち現れた何かを大切にしたい思いは変わりません。配偶者であり上司である方も、それを認めてくれていて、本当に有難いことだと思っています。

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 「サッポロ・シティ・フォーカス」と名打つ以上、あらゆる場所を万遍なく記録してゆくことが、公平なことかもしれません。けれど、よく知っている場所を中心に、少しずつ広げたいと思っています。

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 また、客観的な状況把握を大切にするのか、心情を風景にかぶせてゆくのかをきちんと整理しておくほうが、いいのかもしれません。けれど、自分の心情もまた、200*年の札幌の街中で、仕事をしている人間の事実の一つという考え方をしています。自分の感受性というフィルターを通した風景の記録があってもいいように思っています。

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 今持っていない技術や見識が、表現上決定的に必要だと思ってから、次のステップへゆきたいと考えています。写真やその周辺領域でたくさん良い仕事をされておられる方々を軽視してのことではありません。