フェルメール・ブルー
SILENT COLOR・・・。
インターネット上のフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、
「ラピスラズリを非常に細かく砕き、乳鉢ですりつぶして粉末状にしたものを溶液に溶かし、上澄みを捨てて純化し、それを植物油脂でとくことによって顔料「ウルトラマリンブルー」は生成される。」とある。 館内の説明。 ラピスはラテン語で「石」(Lapis)、 ラズリはペルシア語→アラビア語"lazward"(ラズワルド:天・空・青などの意で英語Azureの語源)が起源で「濃青の空の色」を意味しているらしい。 砕いて薄めた色は、空になじんでいた。
ウルトラマリンは「海(この場合は地中海)を越えてきたもの」だから・・・ 「そーらーと、うみのーいいろ。」正面には、札幌コンサートホール"キタラ"。 天空の破片とも言われたこの顔料は、絵の具の材料。「真珠の耳飾の少女」のターバンの青。 窓辺から差し込む光線が、静謐でありつつ瑞々しい画面をつくっていたJohannes Vermeer。 豊平館内はシャンデリアがあって、光が分散していたけれど、17世紀のデルフト絵画のように静かだった。