むくどりたち・・・衆。
チ、ちゅ、チ、ちゅ、チ、ちゅ、チ、ちゅ、チ、ちゅ、・・・・・。
音は木の上から・・・
ん?天変地異?いぶかしんで、会社へ戻って報告すると、
「毎年来るんだ。」とあっさりした反応。
「私も見ました。」と平然とした意見。
インターネットで、雀によく似た椋鳥の生態を教えてもらった。
であったことのない事態に、まことしやかなキャプションをつけずに済んだ。
それにしても、ひっきりなしに、さえずっていた・・・。
遅い昼食をとった先ほどのレストランの客達のチャットのようだ。
会話が、ところどころ聞こえた。
「アトシマツハ、イツモ、ワタシ。」・・・・「アアイウヒトタチハ、ゲイジュツカダカラ、ワタシタチトハ スコシ チガウカンジカタヲ スルンジャナイ?」・・・・「スキナコトハシュミニシテオクノガイイヨネ・・・。」・・・・「アアイウ、イイカタ、サレチャウト、コチラモ、アレッテオモウジャナイ。」
ところで、先日、近しかった人に対する感情についての誠実な文章を読んだ。
その言葉は、おそらく周囲に広がっているであろう根拠のない囀りを、しんとさせたような気がした。
また、まがまがしい事態に遭遇したときの、想い方を教えていただいた。
その方の表現した思いは、随分、さえずりと違う音域だった。