Yellow tint
カエデなどの紅葉は、光が当たる側から色づいてきたけれど、黄葉は、陰になったところから始まっているようだ。写真は、大通西3丁目北側のカツラ。
カツラの特徴は、なんといってもこのハート型。
よく絵葉書の写真に出てくるのは、若葉の時期。逆光で撮ると、透けぐあいが可憐だ。これは今日(9月11日)の写真。ライラックのように根から出てきたものだろうが、春のような色だった。
黄葉は、黄色い色が新たに葉に付くのではなく、葉緑素が分解されながら幹に戻るにつれ、もともとあった色素カロチノイドが目だってくるという。 大通公園西3丁目北のカツラの葉は、一端、部分的に白くなってから、黄葉しているように見えるのだけれど・・・。 春楡の方は、葉全体がなんとなく黄土色っぽくなってから、葉の一部が黄色くなっていて、理屈にあっている。 桜葉も緑から樹冠の中心部から少しずつ黄色に・・・。
先日アップしたトチノキは、札幌では台風があまり強くなかったせいか、今日もしっかり残っている。葉の先の褐葉は少し進んでいた。 今くらいの時期で、葉はどれくらい光合成しているのだろう? 夕方、日が翳れば、光合成で二酸化炭素を固定するより、呼吸により出す方が多くなるのだろうが、何時あたりが変換点なのだろう?クロロフィルの残存状況にもよるだろうけれど・・・。 昨日新聞で、植物は酸素を供給していないという話を読んだ。そんなような話は、薄々聞いていたが、きっぱりとした意見は、話が整理されていい。 温室効果ガスとして、水蒸気、メタンの他、二酸化炭素がある。温暖化防止のための植物の機能としては、二酸化炭素固定力を重視するといった見解だったと思う。 新聞の記事を読んで、改めて、知っていると思っていた知識の棚卸をしなくては、と思った。今日は、仕事のあと、少し居残り勉強・・・。 フロンなどによりオゾン層が破壊されている事と、地球温暖化は別の話のようだ。 オゾンは、成層圏中で、酸素原子と酸素分子が結びついたものだが、地球上の酸素量と関連があるわけではないようだ。 二酸化炭素は増えているが、酸素については、現在量で何か問題があるようではないらしい。 一方、酸素は、還元作用のすべてにおいて発生するわけではなく、やはり、光合成や嫌気性生物が主として作り出しているようで、地球における生命体には欠かせない。(地球温暖化との因果関係は別にないようだけれど・・・。) 樹木のそばにいて、感覚的安心感があることは確かだが、実際の効用についても知っておきたい。人間にとって、また地球環境にとって(これもまた人間にとってのという限定つきだけれど・・・。)どのような役割を果たしているのか、現在わかっていることを学びつつ、現在の札幌都心の植物を撮っていければいいなと思っている。