Demian。
「風のある夜だったが、僕は彼と日本人のあとをつけて、暗い横町をいくつも通り抜けた。そして、二人の会話に耳をかたむけ、デーミアンの声の響きを楽しんだ。」
・・・昭和46年第1刷講談社文庫、秋山英夫訳ヘッセ作、「デーミアン」より引用。
家族と社会、個人と学校の有り様の違いからくる苦悩を、洋の東西の文化を渡りつつ、昇華させるダイナミズムを描いていたと思う。1919年(大正8年)発表。
そのころ、清華亭は、借家として住宅になっていたようだ。現在は、札幌市指定 有形文化財として9:00から16:00まで、観覧できる。戸は閉まっていたが、係りの方が開けてくださった。